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【脳男】 首藤瓜於(しゅとう・うりお) 

ある地方都市の中心街にそびえるビルで爆破事件が起こった。現場には体毛を剃られたネズミの死骸が散乱していた。ほどなくして第二、第三の事件が発生する。

茶屋警部ひきいる捜査員たちは、一連の事件の容疑者を追いつめながらも取り逃がし、共犯者らしき鈴木一郎という男だけを逮捕。鈴木は精神鑑定のため入院した。

精神科医の鷲谷真理子は、鈴木の「異常のなさ」に疑問を持ち、真の姿を見きわめようと調査を開始する。

第46回江戸川乱歩賞受賞作。


脳男脳男
(2000/09)
首藤 瓜於

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評価=☆☆☆☆  (5点満点)


一連の爆破事件を解く鍵は、鈴木一郎の生い立ちにありました。

茶屋警部は身長190cm、体重120kgの巨漢で、前任の警察署長を追い出したという伝説の人物。理屈抜きの力技で相手をねじ伏せる肉体派。警察内部のキャリアとノンキャリアの対立の構図なんてものには縁がありません。

一方、ハーバードで学んだ才媛の鷲谷真理子は、自分の知識や人脈をフルに活用して調査を進めます。「人間にとって感情とは何なのかしら……」と真理子は思い悩みますが、読者の私にはなおいっそう難問です(笑)。



江戸川乱歩賞って、規定の枚数を超えたものは審査対象外になっちゃうそうですね。そのせいか、句読点も必要最小限に、文字がびっしり詰まっている印象です。

読みやすいとはお世辞にも言えなくて、「え? なになに。ちょっと待ってよ〜」と呟きながら、鈴木一郎っていったい何なの、という野次馬根性で読みすすめました。

もう少しアクション寄りの、茶屋警部が大暴れする作品があってもいいと思うし、鷲谷真理子と鈴木一郎の関係にも発展の可能性がありそうな気がします。シリーズ化を妄想させる作品です。


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[2008/10/23 14:15] さ行の作家 | TB(1) | CM(2)

コメントありがとうございます

けっこう内容が記憶に定着しづらい本ではありましたね。このブログ記事を書くにも何回か部分的に読み直したりしましたもの。「人間にとって感情とは何なのか」というところは、今この場で説明せよと言われても相当むずかしいです……。続編はいずれ読んでみることにいたしましょう。
[2008/10/24 09:03] ぱんどら [ 編集 ]

続編もあり

こういう内容だったんですね。

すっかり前作の内容を忘れたまま『指し手の顔』を
読んでしまってた私でした (・ω・;A)フキフキ

もう、この歳になると一ヶ月前に読んだ内容は怪しい
っスよ。

『刑事の墓場』『事故係 生稲昇太の多感』なども
お暇な時にどぞ!
[2008/10/24 00:27] くもざる [ 編集 ]

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魅力的な人物、意外性のあるストーリーに彩られた最高級のミステリ:脳男

脳男 (講談社文庫)作者: 首藤 瓜於出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/09メディア: 文庫 首藤瓜於の江戸川乱歩賞受賞作。 中盤にちょっとだれるところがあるのだが、終盤に向かって一気に引き込まれていき、気づいたら読み終わっているような力のある作品である。
[2009/01/05 21:36] URL 本読みの記録