宮部みゆきの長編小説を、森田芳光監督が自身の脚本で映画化。
東京都内で連続女性誘拐殺人事件が起こった。犯人はマスコミを手玉にとり、殺人現場を生中継して世間を震撼させる。
フリーライターの前畑滋子(木村佳乃)は犯人を追うが、滋子の家族にまで犯人の魔の手は及ぼうとしていた。
評価=☆☆☆ (5つ星が満点)
もし「模倣犯」世論調査というものがあるとすれば、まず間違いなく宮部みゆきの小説のほうが高い支持率を得ると思います。
だいたい小説の映画化においては、映画が「小説と違う!」と批判されるのが通り相場。
しかしこの作品の場合、原作小説をすっかりそのまま映画化して2時間におさめるのは難しいでしょう。
宮部みゆきの小説では、きめ細かい筆致で被害者家族と加害者家族の苦悩や悲しみを描き、犯人の卑劣さを際立たせています。
大長編小説です。単行本は2段組の分厚い上・下巻。文庫本でも5巻にわたる長さ。
映画では、犯人の凶悪性・猟奇性を前面に出し、キレのある映像で事件の流れを追います。
森田監督らしい小ネタもふんだんにちりばめられています。まあ私なんかは凡人ですから、意味がよくわかりませんが、きっと左脳で意味を考えちゃダメなんでしょうね。
(DVDの特典映像として「映画『模倣犯』44の謎チャプター」がついており、これを見れば凡人の私でもわかるかと思いましたが……かえって混乱しました)
犯人グループの一人を演じた津田寛治にはゾッとさせられました。女がさわった10円玉を口の中に入れて笑うんです。怖いよー。
主演の中居正広はソツのない演技で、悪くありません。ジャニーズからは中居くんのほか、田口淳之介が出てます。ジャニーズはこういうところに若手を押し込むのがうまい。
前畑滋子役の木村佳乃は冴えませんね。演技がうまくないというより、だれがこんな演技つけちゃったの、という感じ。
それでも前半は小説を映像でうまく「翻訳」したという印象です。しかし後半は小説の文字情報にひきずられてしまったのか、どうもピリッとしません。
ラストで「驚愕の爆発シーンがある」と聞いていて、それはそれは驚きましたが、実はそのあとにもう一ひねりあるんですね。
あまりにも唐突で、整合性に欠けていて、爆発シーンを上まわる衝撃(あるいは笑撃)を受けました。どのようなシーンであるかは説明を控えさせていただきます。
私が原作者だったら試写会で卒倒しますね。
あれはジャニーズのタレントさんに悪いイメージを残さぬように……という配慮なのでしょうか。
そういう横ヤリがジャニーズ側から入ったとすれば、森田監督にも同情の余地はあると思いますが、皆さんのお考えはいかがでしょうか。

いやいや、事前に想定した以上の仕上がりです。ちょっと驚きました。見る前は、もっともっと酷いのかと思っていましたので(^_^;)。もしテレビドラマ化があるとすればジャニーズ系は抜きでお願いしたいですね。ただ、原作者の宮部さんがドラマ化をOKするとも思えないのですが……(汗)。
[2008/05/12 11:26]
ぱんどら
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こんばんは。私は津田寛治や山崎努の演技が良かったという印象が残っていたのですが、よくよく考えると破綻しまくってるわけで、今更ですがトンデモ作品を勧めてしまったような気が(汗)。こうなったらやはりオリラジでテレビシリーズが一番……。
[2008/05/09 22:19]
たまねぎ
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