ある事件にまきこまれ、成瀬純一(玉木宏)は脳に致命的な損傷を受ける。だが最先端の医療技術によって一命をとりとめた。
恋人の葉村恵(蒼井優)は帰ってきた純一を温かく迎えたが、事件前の純一とは様子が違うことに気づき、不安に駆られる。
東野圭吾の同名小説を映画化した作品。
評価=☆ (5つ星が満点)
お正月の深夜にテレビで放送されたものを録画して、いまごろ見ました。
うーん……。
キャストは悪くないと思います。
けなげに恋人を支える女の子を演じる蒼井優は可愛いし、事件前と事件後のキャラの違いを演じ分ける玉木宏はなかなか芸が細かい。
しかしストーリーの要所要所がどうも不自然だし、彼らの行動ひとつひとつの動機がよくわかりません。それゆえ少しも感情移入できませんでした。
泣きモノの作品ですが、これでは泣きようがない。
たとえば純一(玉木宏)が、大切にしている日記をある人物に預けるシーン。
彼は脳の移植手術を受け、脳の提供者の人格に大きく影響されて、もともとは優しい人なのに、たいへん疑い深くなっています。
なのに、日記を預かろうという相手に対してはとても無防備。彼は「裏切らないか?」と聞き、相手が「裏切らない」と答えただけで、簡単に信用して日記を渡してしまう。
あとで「裏切ったなぁ〜〜〜」と吠えても、それは自業自得です。人を裏切る人間が「私は裏切りますよー」などと言うわけがない。
そもそも「脳を移植して、その提供者の人格に大きく影響される」という設定からして、すんなり受け入れられません。
こんなことが本当に起こりうるのか。脳の専門家に質問してみたいです。
