豪華キャストが話題を呼んだ、華麗にして非情なドラマを2007年12月28日〜31日に丸ごと再放送。
阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平(木村拓哉)は、競合他社に打ち勝つため高炉の建設を決意し、その資金を、父親の大介(北大路欣也)が頭取をつとめる阪神銀行から融資を受けて調達しようとする。
いっぽう大介は押し寄せる金融再編の波に危機感をおぼえ、阪神銀行と他行との合併の道を模索する。また執事の高須相子(鈴木京香)の進言で、次男の銀平(山本耕史)と有力企業の令嬢との縁談をまとめることに執心。長男である鉄平からの融資の申し込みには返事を渋る。
祖父ゆずりの才能と容姿を持つ鉄平に、大介はひそかに疑いを持っていた。もしや鉄平は、妻の寧子(原田美枝子)と祖父との一夜の過ちで生を受けた子供ではないか?
こうして鉄平と大介との間に生じた深い確執が、やがて万俵家の人々を悲劇に陥れる。
評価=☆☆☆ (5つ星が最高点です)
年末で掃除やら何やら忙しい時でしたが、午前中に用事をすませて午後からはテレビの前に座り込み、『華麗なる一族』を見るというリズムが出来上がってしまいました。
面白いんですよね。
「見ごたえがある」という意味じゃなくて、「ツッコミどころが多い」ほうの「面白い」ですけど。
まずツッコミたいのは、大介(北大路欣也)が長男の鉄平(木村拓哉)を「ビジネスに私情を持ち込むな!」と何度も叱る点です。
どう見ても
大介のほうが私情を持ち込んでるとしか思えない。
ろくに調べもせずに、鉄平を「じいさんの子供だ」と決めつけてるのも解せない。
まあ1960年代の物語なので、まだDNA鑑定はなく、親子かどうかを判断するものは血液型しかありません。しかも鉄平の血液検査は戦後の混乱期におこなわれたため、信頼度に問題があった。たしかに不幸と言えば不幸な話です。
そのくせ妻を犯した祖父の肖像画を自宅に平然と飾っておく神経がわからない。大介は絶対的な家長なんですから、「じいさんの肖像画など外してしまえ!」と一喝すれば、お手伝いさんが震え上がって片づけることでしょう。
こまかいツッコミどころを列挙していくとキリがありません。
しかも最終回では「鉄平=じいさんの子供」という等式がガラリと覆されて、もう身もフタもない……って感じでしたね。
キャストは豪華ではありますが、本当に実力派と呼ぶべきかた、ご自分のキャラと演じる役とのイメージの差を埋めきれないかた、実力よりも人気が先行しているかたと、だいぶバラツキがあったように思います。
そんな中でも、大介の執事であり愛人の高須相子役で出演した鈴木京香の怪演には目をひかれました。表の主役がキムタクとすれば、こちらはウラ主役と言ってもいい。あの怪演がなければこのドラマは成立しません。
妄想キャスティング的には、万俵大介に高橋英樹、鉄平にオダギリジョーという組み合わせもいけるんじゃないかと思いました。
