吉田修一の本は何冊か読んでいるけど、けっこう鬼門。雰囲気は嫌いじゃないけど、感想が出てこないというか……。うーん。
【長崎乱楽坂】はわりと面白かったけど。
タイトルを見て、いわゆるホームレスの人たちの話かと思ったけど、ぜんぜん違いました。ふつうの会社員です。スターバックスでコーヒーなどを買って、昼休みを日比谷公園で過ごす男女の姿が描かれてる。
裏表紙には「日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説」と書いてあるけど、ふーん、そうなんだ。これって微妙な距離感なんだ。傑作小説なんだ。
文章は読みやすいし、登場人物の気持ちに共感できないこともないけれど、これが学校の宿題で読書感想文を書けっていう話だったら、ものすごく困る。だって感想が出てこないんだもの。
しかし大人の読書は気楽でいい。感想文を無理やり書く必要がないし、ブログに載せるにしても「感想が出てこない」で済ませちゃって構わないんだから。
本書では表題作『パーク・ライフ』と、もうひとつ『flowers』という作品を収録。
『flowers』は、『パーク・ライフ』よりもギラギラした感じが強い。
「男と女の距離感」ってことで言えば、『flowers』のほうが明確に距離を感じる。それも「微妙な」距離感じゃなくて、なんかもう埋めようのない距離感というか。
うーん。やっぱり「鬼門」感は拭えないなぁ……。
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パーク・ライフ / 吉田 修一
「パーク・ライフ 」 ★★★★★ 吉田 修一 第127回芥川賞受賞作 書籍の詳
[2007/10/11 10:28]
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飴色色彩日記