雨洩りの修繕、網戸の張りかえ、不用品の回収、換気扇の掃除や庭木の剪定など、暮らしのなかのありとあらゆる雑事をひきうける「ウヅマキ商會」。ここで3人の男たちが働いている。
社長の「橘河」、社員の「仲村」、そしてアルバイトの「市村」。
市村についての橘河社長のコメント。
――あいつは莫迦なのに躰がよすぎるんだよ。
ここから察せられるように、全217ページの隅から隅まで
えろあやしい空気が漂っている。
男ばかりの便利屋の物語と言えば、三浦しをんの
【まほろ駅前多田便利軒】を思い出すが、これにボーイズラブ的な空気を感じる読者もいるだろう。
しかし【あめふらし】と比べれば格段に明るい小説で、笑いもあり、そのくせホロリとさせるところもあり、ドラマ化したら最高だと私は思っているが、そういった話は現時点では全く聞こえてこない。
【あめふらし】にはビッカビカに輝く明るい太陽など似合わない。しとしと降りつづく雨のイメージ。
「商會」とか、「むづかしいことぢゃないんだ」とか、あえて古めかしい文字づかいにこだわっており、それがまた、えろあやしい空気をかもし出すのに一役買っている。
(私見だけど、「じゃ」と書くところを「ぢゃ」としているのは、ちょっとやりすぎの感もなきにしもあらず)
物語の舞台は現代なんだよね。アルバイトの市村くんが携帯電話を持ってたり、地下鉄の駅の自動改札を通ったりするから。でも携帯電話がたびたび使えなくなる。なぜか回線電話だけは使えて、市村くんは「ウヅマキ商會」に助けを求めることになる。
市村くんの身にどんな危険が迫るのか、それは本で読んでもらいたいけど、一言コメントするならば、
女って怖いわね……というところ。
にぎやかなエンタテインメント小説を読み飽きた方にお勧めしたい一冊。
ちなみに本書の表紙イラストは著者の長野さん自ら手がけたものだそうだ。うーん芸達者。
これはちょっと電車の中で読むのはどうかなと思っちゃいますね(笑)。私は移動中に本が読めないタチなんですけど、家の茶の間で読むのもどうかなって感じですね。家族がおりますので。自分ひとりでこっそり読んで楽しむべき本かもしれません。
[2006/10/09 09:27]
ぱんどら
[
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ぱんどらさん、こんばんは。
やっぱりえろかったですよね。私はちょっとびっくりして電車で読んでたのでちょっぴり後ろめたくなりました…
[2006/10/07 21:45]
ちきちき
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エビノートさん、Rayさん、コメントありがとうございます。
『ウヅマキ商會』みたいな便利屋さんの設定だと、連作短編集はいっぱい書けそうな気がしますね。
長野まゆみの作品は初めて読みましたが、怪しさ怖さがある割りにはスーッと読めますね。
理屈で「なぜ? どうして?」と考えると変な話ばっかりですが、読んでいる間は理屈で考えることを忘れています。
[2006/10/05 09:51]
ぱんどら
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こんばんは!
まさしく「えろあやしい」ですよね〜(笑)
雰囲気だけじゃなく、世界観も結構好きです
でも、その世界観はほんのさわりを垣間見ただけって感じ。『うずまき商會』他の作品にも出てくるらしく、探して読んでみたいです
トラバ、ありがとうございました☆
女って怖いわね……>
ええ、私もそう思います(笑)
[2006/10/04 18:45]
Ray
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『あめふらし』 長野 まゆみ
ウヅマキ商會でアルバイトをする市村。雇い主の橘河はかなりいい加減で、あやしい。まわされる仕事もなにやら怪しい。市村は何度もアルバイトを止めよう思ったが、橘河にタマシイを掴まえられているので逆らうことが出来ないでいた。そんな橘河があつかう仕事は、死者との婚
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あめふらし 〔長野まゆみ〕
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あめふらし*長野まゆみ
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あめふらし/長野まゆみ
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