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ルパンは自分と同じカスタムメイドの「ワルサーP38」を持つ男を追って、謎の暗殺組織に潜入した。強大なボスのもとに結束を固めているはずの組織は、内部分裂のきざしを見せ始めていた。 「ルパン三世」アニメ化30周年を記念して制作されたテレビスペシャル第9弾。 評価=☆☆ (5つ星が満点) 深夜に放送されたものを録画して見ました。 毎年必ずテレビ放送される『ルパン三世 カリオストロの城』は、愛とロマンにあふれたファンタジーの色彩を強く感じますが、こちらはハードボイルドの味わいでカッコいいです。 でも未解決の問題が残ったまま、見た目だけカッコよく終わっちゃったのは衝撃的でした。あれはけっこう重要な問題だと思うけど……放置しといていいのかしら。 かなり気になって日テレさんに電話しようかと思ったくらいです。(ウソです) もう少し脚本を吟味してほしかったなぁ。ちょっと残念。 
早くも桜の開花宣言があった3月でございます。1月から始まったドラマもすべて最終回を迎えました。今シーズンよく視聴したドラマは下記のとおり。 ■ フジテレビ 『薔薇のない花屋』 月曜9時評価=☆☆☆☆ (5つ星が最高点です) 月9における久々の号泣ドラマかと思いきや、最終回でやや肩すかし。 設定はものすごくミステリアスで興味をひかれました。実は目が見えるのに目の見えない振りをして男の同情を引こうとする女。過去の影をひきずりながら一人娘の「雫」を育てる花屋の男。過去に何があったんだろう、この女はなぜこんなことをするのだろう……と、毎週つづきを楽しみにしていました。 ただ、設定がすごすぎて最終回でまとめるのに難儀したのかなあ、という印象です。まあホンワカした感じの結びではありましたね。 野島伸司ドラマというと昔はもっと号泣したり、終わった後ボーッとして何も手につかないような衝撃を受けたりした記憶があって、それと比べると今回はちょっと迫力に欠ける気はしました。 とはいえ、ドラマに暗いエンディングばかり求めてホンワカした結びに満足できない私の人格は、そうとう歪んでいるのかもしれません(笑)。 「雫」を演じた八木優希ちゃんは可愛らしくて健気(けなげ)で、私はだいぶ泣きました。しっかりしてる印象なのに、父親役の香取慎吾に抱き上げられると本当に小さくて可愛かった。 ■ 日本テレビ 『1ポンドの福音』 土曜9時評価=☆☆☆ (5つ星が最高点です) 亀梨和也がボクサーを演じるということで、裸の上半身をさらす場面が多く、これはちょっとファンサービスとしては過剰かなとは思いますが、さすがはジャニーズ事務所。女心をくすぐる術を知っている。 シスターアンジェラ(黒木メイサ)と畑中耕作(亀梨和也)のやりとりに毎週のように笑ってました。 向田ジム会長(小林聡美)と、会長を補佐する三鷹(光石研)の、恋仲になるのかならないのか微妙な感じの会話もよかったです。 残念だったのは、最終回の放送前に、テレビ局みずからネタを明かすような話題がインターネットのニュースサイトに流れたことですね。番宣のつもりだったのでしょうが、これで最終回を見る気が8割ぐらい失せました。 ■ フジテレビ 『鹿男あをによし』 木曜10時評価=☆☆☆ (5つ星が最高点です) 原作小説を、読もう読もうと思っているうちにドラマ化が発表されてしまいました。なにせネタバレ嫌いな私なので、「読むなら見るな」と自分に言いきかせましたが、小説とドラマでは設定が違うと聞き、結局は見ました、はい。 主人公が下宿する家、京都の町屋というんでしたっけ、あのたたずまいが渋くて良かったですね。 でも物語の核心がなかなか見えてこないのが、短気な私には少し辛かったかな。 それと、前項の『1ポンドの福音』でも書いたことですが、こちらも最終回放送前の予告にはもう少し気をつけてほしかったですね。 ■ 日本テレビ 『貧乏男子(ボンビーメン)』 火曜10時評価=☆ (5つ星が最高点です) 主役の小栗旬が好きで、見たのですが、残念ながら小栗旬の人気のみに頼った浅いドラマだと思わざるを得ませんでした。 まず「金持ちは性格が悪く、貧乏人は善良な人間」という単純な色分けのキャラクター作りが安易ですし、いまどき「所持金がゼロでも愛や友情があれば生きていける」と思う人間がどれほどいるのでしょうか。 だいたいにして主人公が学生のくせに深い理由もなく1千万円もの借金を背負うって、どう考えてもダメです。たとえドラマでも許したくない。社会人でも1千万も借金したら大変なんですから。 こういうドラマの真似をして多額の借金を作って「アイがあれば大丈夫」なんてバカなことを言い放つ学生が出現しないことを祈ります。 小栗旬が番宣で『ズームイン朝』に出演したとき、「この主人公とご自分に共通する部分ってありますか?」と質問されて、「ないですねー」とニコニコしながら即答したところが、ものすごく印象に残ってます。あんなアホみたいな主人公と小栗くんが似てるなんて冗談じゃない。 小栗くん、きみは正しい。 
2006年1月に新橋演舞場で上演された舞台『信長』を、2007年の年末にNHK教育テレビで放送。 織田信長(市川海老蔵)は「うつけ」と呼ばれながらも、乱世を終わらせることを自らの天命とし、美濃の斎藤道三の娘、お濃(純名りさ)を妻に迎え、桶狭間の戦いで今川義元を倒して天下統一への道をひた走る。 イエズス会宣教師のルイス・フロイスと会見し、世界の大きさを知った信長の野望はとどまるところを知らない。姉川の戦いで浅井氏・朝倉氏を破り、両氏に加担した比叡山延暦寺を焼き討ちにした。 しだいに狂気を帯びる信長の言動に、明智光秀(田辺誠一)は苦悩し、ついに謀反を起こす。信長の姿は炎に包まれた本能寺へと消えてゆく。 評価=☆☆☆☆ (5つ星が最高点です) 2007年の年末、深夜に放送されたものを録画して、正月休みに見ました。 まさに 市川海老蔵の独壇場と言ってもいい作品。 もちろん共演者も素晴らしいんですよ。 信長の妹のお市を演じた小田茜、おそろしく美しいです。大河ドラマなどに出ればいいのに。(私見ですが、『風林火山』の由布姫は、小田茜のほうが良かったのではないでしょうか) 純名りさのお濃も、きりりとして大変よろしゅうございました。 そうした女優さんたちの美しさを圧するかのように、強力なオーラを放っているのが、主役の市川海老蔵です。 姿かたちのよさといい、押しの強いキャラクターといい、この人は主役をやるために生まれてきた人なんだなあと思いました。 考えてみれば、市川團十郎の長男であり梨園のプリンスと呼ばれる人に、だれも端役なんか頼みやしないでしょうけどね。 信長の物語といえば例の「人生五十年〜〜〜」という「敦盛の舞」が付きもので、このお芝居でも桶狭間の戦いのときに舞いますが、さすがに歌舞伎役者。さまになってます。 イエズス会宣教師との会見のあと、西洋の王様のような衣服にマントをまとった信長の立ち姿も目を引きました。思わず「海老蔵のシェイクスピア劇があったら……」という妄想が脳裏をよぎります。 しかしまあ、「うつけ」と呼ばれた若き信長の風変わりな着物といい、斎藤道三と会うときの正装といい、海老蔵は本当に、何を着ても似合います。 でもトーク番組に出るときは白いTシャツとジーンズだけだったりして、この人は自分が何を着ても似合ってしまうことをよく知っているし、「何を着ようが俺は俺だよ」という自信に満ちているのでしょう。 その自信が場合によっては嫌味に感じられ、その美貌が常に磁石のごとく女たちを引きつけて、マスコミに格好のネタを提供することも多いわけですね。私の中では「芸は認めるが、プライベートではお友達になりたくない役者」として、女性は沢尻エリカ、男性は市川海老蔵が確定しています。 (つーか、あの人たちとお友達になれる可能性がゼロだろ!) まあ私ひとりが「お友達になりたくない」とほざいたところで、芸能界における彼らの存在感は微動だにしないし、マイナスであれプラスであれ人々の話題にのぼることで、さらに彼らの輝きは増していくと言えましょう。 ……閑話休題。お芝居の話に戻ります。 キャスティングの勝利とも言えるこのお芝居ですが、明智光秀役の田辺誠一が少し物足りない感じ。 時代劇にも、舞台にも、あまり慣れていない役者さんではないでしょうか? 歌舞伎役者の市川海老蔵や元タカラジェンヌの純名りさと比べると、やや見劣りすると言わざるを得ません。 最後の「本能寺の変」の場面では、信長がどうやって絶命したのかという点は曖昧になってますね。 いま手元の日本史年表や百科事典を見ましたが、「本能寺において信長は自刃した」と書いてあるものもあれば、単に「敗死した」としているものもあります。 「本能寺の謎を解く」といった趣向のテレビ番組もありましたが、謎解きはこのお芝居の主眼ではありません。 並みの人々には理解しえなかった、信長の壮大すぎる野望。21世紀の今なお語りつがれるカリスマ的な存在感。それらが歌舞伎界の若きスターによって見事に体現されています。 
芝居一座の女形である中村雪之丞(滝沢秀明)は、非業の死を遂げた親の仇、土部三斎(中尾彬)を討つため、大坂から江戸へとやってきた。 仇討ちへの一途な心に打たれた義賊の闇太郎(滝沢の二役)は、雪之丞に助力する。 土部三斎には浪路(なみじ)(戸田恵梨香)という名の一人娘がいる。雪之丞を慕う波路は、復讐の渦に巻き込まれて悲劇的な末路をたどる。 仇討ちにおもむく雪之丞の胸に去来するものは、憎しみか、波路への思慕か、はたまた後悔の念か。 長谷川一夫や美空ひばりなど往年の大スターが演じた美しき時代劇を、滝沢秀明の主演でリメイク。 2008年1月3日放送。 評価=☆☆☆☆☆ (5つ星が最高点です) はっきり言ってストーリーはどうでもいいです。 この世のものとは思えぬタッキーの美しさ。その一言に尽きます。タッキーに5つ星を捧げます! 波路は恋しい雪之丞の心をつなぎとめようと、紙の上で約束を取り交わします。 いくら血判を押したところで、そんな紙切れ一枚が男と女の間でどれほどの意味を持つでしょうか。 しかし明日をも知れぬ仲だからこそ約束をせずにはいられない。女心の浅ましさ、せつなさ。見ている我が身が絞られるようです。 ラストでは人を憎むことの虚しさに心を痛めた雪之丞が、師匠に諭され、逃れられぬ業(ごう)を背負って舞台に上がり、哀しくも冷たく、ひときわ美しく舞います。 ぬくぬくと布団にくるまってドラマを見ていた私ですが、この舞を見た瞬間、ざあっと全身が粟立ちました。 録画してあるから、あとでもう一回見よう。 
豪華キャストが話題を呼んだ、華麗にして非情なドラマを2007年12月28日〜31日に丸ごと再放送。 阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平(木村拓哉)は、競合他社に打ち勝つため高炉の建設を決意し、その資金を、父親の大介(北大路欣也)が頭取をつとめる阪神銀行から融資を受けて調達しようとする。 いっぽう大介は押し寄せる金融再編の波に危機感をおぼえ、阪神銀行と他行との合併の道を模索する。また執事の高須相子(鈴木京香)の進言で、次男の銀平(山本耕史)と有力企業の令嬢との縁談をまとめることに執心。長男である鉄平からの融資の申し込みには返事を渋る。 祖父ゆずりの才能と容姿を持つ鉄平に、大介はひそかに疑いを持っていた。もしや鉄平は、妻の寧子(原田美枝子)と祖父との一夜の過ちで生を受けた子供ではないか? こうして鉄平と大介との間に生じた深い確執が、やがて万俵家の人々を悲劇に陥れる。 評価=☆☆☆ (5つ星が最高点です) 年末で掃除やら何やら忙しい時でしたが、午前中に用事をすませて午後からはテレビの前に座り込み、『華麗なる一族』を見るというリズムが出来上がってしまいました。 面白いんですよね。 「見ごたえがある」という意味じゃなくて、「ツッコミどころが多い」ほうの「面白い」ですけど。 まずツッコミたいのは、大介(北大路欣也)が長男の鉄平(木村拓哉)を「ビジネスに私情を持ち込むな!」と何度も叱る点です。 どう見ても 大介のほうが私情を持ち込んでるとしか思えない。 ろくに調べもせずに、鉄平を「じいさんの子供だ」と決めつけてるのも解せない。 まあ1960年代の物語なので、まだDNA鑑定はなく、親子かどうかを判断するものは血液型しかありません。しかも鉄平の血液検査は戦後の混乱期におこなわれたため、信頼度に問題があった。たしかに不幸と言えば不幸な話です。 そのくせ妻を犯した祖父の肖像画を自宅に平然と飾っておく神経がわからない。大介は絶対的な家長なんですから、「じいさんの肖像画など外してしまえ!」と一喝すれば、お手伝いさんが震え上がって片づけることでしょう。 こまかいツッコミどころを列挙していくとキリがありません。 しかも最終回では「鉄平=じいさんの子供」という等式がガラリと覆されて、もう身もフタもない……って感じでしたね。 キャストは豪華ではありますが、本当に実力派と呼ぶべきかた、ご自分のキャラと演じる役とのイメージの差を埋めきれないかた、実力よりも人気が先行しているかたと、だいぶバラツキがあったように思います。 そんな中でも、大介の執事であり愛人の高須相子役で出演した鈴木京香の怪演には目をひかれました。表の主役がキムタクとすれば、こちらはウラ主役と言ってもいい。あの怪演がなければこのドラマは成立しません。 妄想キャスティング的には、万俵大介に高橋英樹、鉄平にオダギリジョーという組み合わせもいけるんじゃないかと思いました。 
"Buy Japan out !" (日本を買いたたけ!) アメリカの大手ファンド「ホライズン・インベストメントワークス」は、バブル経済崩壊後の日本へ鷲津政彦(大森南朋)という男を送り込んだ。 鷲津は、かつて勤務した日本の銀行で、取引先の社長を自殺に追いやった過去を持つ。この一件がきっかけで退社し渡米して、凄腕のファンドマネージャーとなった。ホライズンの日本法人代表に就任すると、次々と企業を買収して転売し、巨額の利益を得る。 そんな鷲津を人は「ハゲタカ」と呼んだ。 真山仁の小説『ハゲタカ』、『バイアウト』をドラマ化。イタリア賞の受賞を記念して、2007年12月22日から3日間にわたってアンコール放送。 評価=☆☆☆☆ (5つ星が最高点です) アンコール放送で初めて見ましたが、めちゃめちゃ面白いですね。 まず第1話のオープニング映像が衝撃的で、一気に引きずりこまれました。 ひとりの男が横っ腹から血を流し、大量の一万円札とともに水面に浮かんでいる。子供たちが寄ってきて、お札を虫とり網ですくい、おもちゃ屋に飛んでいって好きなものを買いあさる。血を流す男には目もくれません。背筋が寒くなる光景です。 この男こそがホライズン日本法人代表の鷲津政彦(大森南朋)、「ハゲタカ」と呼ばれるその人でした。 「ハゲタカ」を広辞苑で引くと、「ハゲワシ類・コンドル類の俗称」とあり、ハゲワシもコンドルも死肉を食う猛禽です。 つまりホライズンの鷲津が次々と日本の企業を乗っ取り、利益の出そうな部分をあさって転売する姿を、人々は死肉を食らうハゲタカになぞらえた。 たとえば赤字経営が続く老舗旅館を乗っ取り、能力不足の経営者から切り離す。そして日本情緒あふれる建物は使えると判断し、ライバルの旅館に売る。 また、放漫経営がはなはだしい玩具メーカーを乗っ取り、社長を解任させ、高い技術力を生かす。 このため老舗旅館の経営者はたいへん苦しみ、自殺を考えます。そこだけを見ると確かに鷲津は悪人です。 しかし旅館も玩具メーカーも消滅したわけではない。社名は変わっても会社は残り、従業員は働きつづけることができます。 鷲津は銀行員時代に三島工業所の社長を貸し渋りによって自殺に追いやった過去を持っている。 三島工業所の社長の娘・由香(栗山千明)は、父を死なせた鷲津に対して恨みはあれど、テレビ局の記者として鷲津の動向を追ううちに、ひとつの疑問を持つに至ります。 はたして鷲津は略奪者か、救世主か。企業を買収するとか転売するとか、まるでボールを転がすみたいな物言いですが、企業の中には多くの従業員がいる。企業そのものがどうなろうと、従業員にはそれぞれの生活があり、生きていかねばなりません。 おそらく高層ビルの整然としたオフィスから「企業」を見おろしているであろう、ホライズン本社の人たちには、地上をせかせか歩いている人間たちの暮らしは見えにくい。だから企業を買収すると大量リストラなんてことを簡単に考えるのかもしれません。 いっぽう、鷲津はアメリカ仕込みの凄腕ファンドマネージャーであり、「日本を買いたたく!」などと口走るものの、和を重んじる日本人の情緒が心の底にたっぷり残っているようだし、銀行員時代のトラウマに捉われているようにも思えます。だから本社からの指示に100%従いきれません。 かといって鷲津もホライズンの社員であることには変わりない。 鷲津は、そして経済が疲弊した日本は、海外の巨大な資本にどうやって対抗するのか。 第1話のオープニングで、鷲津が流血の惨事に見舞われることは既に暗示されています。これがどんな経過で起こり、どんな結果を生むのか。ドラマは息もつかせぬ展開を見せます。 金融関係の用語がたくさん出てきますが、「ホワイトナイト(白馬の騎士)」や「TOB」は、ちょっと前のニュースに頻繁に登場した言葉ですから、あまり戸惑うこともないでしょう。 ひねくれた見方をすれば、そもそもアメリカの大手ファンドが、鷲津みたいなトラウマを抱えた男を日本に送り込むだろうか……とも思います。 鷲津はトラウマに捉われるあまり、会社に損害を与える行動に走るかもしれない、なんてホライズンの上層部は考えないのでしょうか。 金融の世界はよく知りませんが、現実の外資ファンドはもっと徹底した合理主義を貫いているのではないでしょうか。扱うお金が1000円や2000円なんてレベルではありませんからね。過去のキャリアも心理的な要素も調べつくした上で、人を選ぶような気がします。 まあ、そこは「鷲津の日本でのキャリアを好意的に評価して、日本をよく知る男をさしむけた」という解釈をしておきましょう。 やや感傷的にまとめたかなという気もしますが、大人の鑑賞に耐えうる、コクとキレのあるドラマです。あのモタモタした『風林火山』を作ったNHKとは思えません。 配役もすごくいい。ジャニーズ系に毒されていないのが素晴らしい。 栗山千明はびっくりするほど美しいです。髪を後ろでまとめて顔の輪郭線を強調すると、いっそう美しさが引き立ちます。 主演の大森南朋はもっといろいろな作品に出てもらいたいですね。 
年の瀬です。10月から始まったドラマもひととおり最終回を迎えました。 今シーズンで気になったドラマは以下の2つ。 ■ TBS 『歌姫』 金曜10時評価=☆☆☆ (5つ星が最高点です) 主演の長瀬智也の魅力が満開。クラクラしました♪ ……と私がはしゃいだわりに視聴率が上がらなかったと聞きます。まあストーリー的には今ひとつだったので、無理もないでしょう。 情けない息子(長瀬)にむかって母親(ジュディ・オング)が「あなたのおじいさんを見習いなさい」と言って、1本の映画を見せるわけですが…… おじいさん、つまり四万十太郎(長瀬の二役)のどこに見習うべき点があったのか、よくわかりません。記憶喪失のせいとはいえ、太郎が二人の女を泣かせたというだけの話ですから。 それでも鈴(相武紗季)には感情移入してしまい、個人的には泣きどころも多かったです。 ただ残念ながら中盤はかなり中だるみしましたね。最終回は呆気なかったし。ヤクザとの絡みでもう少し展開があるかと思ったのに、なんだか平和に終わっちゃったしなあ……。 いずれにしろ長瀬智也はメチャメチャかっこよかった。ジャニーズの中ではキムタクをしのぐ大物役者だと私は思います。映画にも出てほしいなあ。 ■ フジテレビ 『ガリレオ』 月曜9時評価=☆☆ (5つ星が最高点です) 水分量の多い『歌姫』とは対照的に、スタイリッシュでサラリとした味わい。 犯人役に毎回ゲストを呼んで、香取慎吾ちゃんなんかシャワーを浴びてお尻まで出しちゃって、出血大サービスもいいところ。(鼻血?) ストーリー的には『水戸黄門』と同じだと思いました。 ガリレオこと湯川(福山雅治)がトリックを解明すべく、しゃかりきに計算を始めますね。あれは黄門様の印籠みたいなもんです。 犯罪の部分だけを見ると猟奇的で陰湿な感じもしましたが、印籠であれ何であれ必殺技があるということで、「必ず事件が解決される」という安心感をもって見ることができました。 でも、あのトリックを解明するのにどんな難解な計算が必要だったんだろう……? ■年末なので NHK大河ドラマ『風林火山』にもふれておこうかな。 評価=☆☆ (5つ星が最高点です) 若き日の山本勘助を描いた前半はなかなか良かったのですが、後半、武田信玄の軍師となってからの話がいただけなかった。軍師としての勘助の活躍を、もっと生き生きと描いてもらいたかったですね。勘助の失策と「姫〜っ!」という絶叫ばかりが印象に残った気がします。 全般的に間延びしていたし、アクションシーンでスローモーションになるのも鬱陶しい。 あれって男性向けの漫画の影響でしょうか? 漫画ってガーとかグワーとか擬態語・擬音語がやたら多くて、クライマックスシーンでばーんと見開き2ページになって、対決する者どうしが睨み合ったりしますね。戦いの凄まじさはわかるけど、スピード感がない。 主演の内野聖陽さんを始め、役者の皆さんが熱演だっただけに、もう少しキレのいい演出ができなかったかなぁと残念に思います。 
お彼岸をすぎても暑さの残る2007年9月に最終回を迎えたドラマについて。 ジャニーズでないところから私の心をつかむイケメン俳優さんが続々と出現し、たいへん喜ばしいシーズンでございました♪ が、ドラマそのものに対する私の興味は全般的に低く推移し、初回から最終回まで欠かさず見たドラマは残念ながら一つもありませんでした。 無理に順位をつければ以下の通り。 第1位 フジテレビ『ファースト・キス』 月曜9時どうも私は「普段から性格が悪いと言われてる女の子が、ふとした時に弱さを垣間見せる」という筋立てを無意識に好むようでして、井上真央ちゃんが私のツボを突くヒロインを見事に演じてくれました。ちょっと泣きが来たなぁ。 いっぽう医師役の平岡祐太くんが私の目をひきましたけど、やはり医師が特定の患者に心を傾けるというストーリー展開には現実味がありませんね……。先輩の医師を演じた松雪泰子さんの、きりりとした佇まいは非常に好きです。 阿部サダヲさんや酒井若菜さんのコミカルな演技でクドカン的な味つけにもっていこうとしてましたけど、あれはどうかと思いました。クドカンは好きですが、天下の「月9」が他局のドラマを必要以上に意識しなくてもいいんじゃないでしょうか。 第2位 フジテレビ『花ざかりの君たちへ――イケメン・パラダイス』 火曜9時小栗旬くんは大好きですが……大人の鑑賞に耐え得るストーリーとは言いがたい。もともと大人向けに作られたドラマではないでしょうけど。 また、最終回まぢかの番宣で「イケメン」を朝から晩まで連呼してたのは耳ざわりでした。 それはそうと小栗旬くんのお芝居を観にいきたい。 『お気に召すまま』の仙台公演を見て以来の小栗旬ファンでございます。 第3位 日本テレビ『受験の神様』 土曜9時主演の山口達也さんは好きなんですけど……初回オンエアを見て、土曜9時にのんべんだらりと見るには少し重苦しいなと感じてしまって、それっきりでした。 10月からの新ドラマは人気の漫画や小説を実写化したものが多いようですが、どうなりますことやら。各テレビ局のお手並み拝見とまいりましょう。 
[2007/09/25 15:10]
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「今年の梅雨は少雨かも」と予測されてる2007年6月。 そんな6月に最終回を迎えたドラマについて……。 第1位 日本テレビ『セクシーボイスアンドロボ』 火曜10時やっぱり私は木皿泉さんという脚本家のドラマが好きなのだ!――と明確に認識させられた作品。ドタバタなストーリーのようでありながら、深いものを感じさせてくれました。 視聴率が伸び悩んだと聞きましたが、タイトルに「セクシー」とついちゃうと女性は遠慮するかな? 原作が男性向けの漫画らしいので(読んだことはない)、男性の目を意識したタイトルなんでしょうけど。 面白かったですよ。浅丘ルリ子さんが素敵だったなあ。ゲストとして小林聡美、もたいまさこ、ともさかりえのお三方が登場したのも嬉しかった。 途中、「ドラマの中の場面が現実の事件を想起させる」ということで放送されない回があったのは残念ですが、やむをえないでしょう。テレビの影響力は大きいし、恐ろしいほど短絡的な考え方をする人が世の中にいることも事実です。 放送されない回は仕方ないにしても、それ以降のストーリー展開に何か影響があったんでしょうか。次回予告をしなくなったので、もしや急に脚本を書き換えたりしておられたのではないかと、ちょっと気になりましたが…… 木皿さんのドラマには今後も注目していきたいと思います。 第2位 日本テレビ『喰いタン2』 土曜9時今回は1位と2位との差が、ものすご〜く大きいと思ってください。 最初の『喰いタン』は好きですが……『2』では視聴者が子供であることを意識しすぎかな。やや説教くさい気がしました。 特別編ってことで時代劇バージョンがありましたね。東山紀之さんはカツラが似合います。 第3位 フジテレビ『プロポーズ大作戦』 月曜9時最終回で長澤まさみチャンが着ていたドレスがとっても綺麗でした。ドレスの裾をたくしあげて走る場面を想定して作られてるのね。オフホワイトのスカート、その下に薄いブルーとピンクの2層になったパニエ。 「長澤まさみが着てたドレスでお式を挙げたいな〜」という女性が多いことでしょう。 でも……すみません。ドラマのほうは、わたくし、合計視聴時間が1回の放送時間にも満たなかったと思います。 だって結末が読めるじゃない? あの流れで最終回まで来て、まさみチャン演じる女の子が主人公(山下智久)と結婚しなかったら、ブーイングの嵐でしょう。 来るべき最終回が来たって感じかな。 さて7月からはどんなドラマが登場するでしょうか。 新作ドラマの予告をチラチラと見る限りでは、うーん……年齢的に私には合わなそうだけど、あまり考えずに素直に見れば楽しめるのかも。
年末も「ドラマについて」というブログ記事を書き、その冒頭は「早くも年末」であった。 そして早くも3月である。二度目のお正月って感じである。ぼやぼやしてるとゴールデンウィークが来て、お盆が来て、またまた年末が来てしまう。 しょーもないドラマを見てる暇はありません。 第1位 フジテレビ『拝啓、父上様』 木曜10時『北の国から』の倉本聰先生が脚本を手がけ、ハリウッド映画にも出演した二宮和也くんが主演。 そんな鳴り物入りで始まった人情コメディ。笑いと泣きのバランス感が心地いい。無理に笑わせられたり泣かされたりすることがなく、自然に笑えて、自然にボロボロ泣けて、今シーズンの第1位は文句なしでこれ。 二宮くんの良さもさることながら、女将さんを演じた八千草薫さんの「壊れ具合」が妙に可愛らしく、その分せつない。ちょっとエロな空気をまとった作家役の奥田瑛二さんも渋かった。 第2位 フジテレビ『ヒミツの花園』 火曜10時最初はあまり期待しないで見ていた(どうもすみません……)が、だんだん面白くなってきて、でもエンディングは少女マンガ的な空気。主演の釈由美子さんが本当に少女マンガ的に可愛らしかった。 このドラマを少女マンガ化しちゃえばいいのに、と思っていたら本当にマンガになりました。 漫画家4兄弟のうち、末っ子を演じた本郷奏多は顔がキレイだし、足も長いし、今後の活躍が大いに期待される。どうか奏多くんが良い作品と出会えますように。 第3位は該当作品なしです。 TBS日曜9時の『華麗なる一族』は、高視聴率を得て世間的には大成功と言っていいのでしょうが、万俵家の池に住む錦鯉「将軍」があまりにもチャチな作り物だし、それに万俵家のおじいちゃんの肖像画が万俵鉄平(木村拓哉)にヒゲをつけただけの代物だったので、笑ってしまって気が抜けた。すみません。 フジテレビ月9の『東京タワー』は、原作本も特番ドラマも見たので、今回の連続ドラマは遠慮しました。 さて4月からはどんなドラマが登場するでしょうか。 月9は山ピーと長澤まさみの『プロポーズ大作戦』でしたっけ。長澤まさみは意外と(という言い方は失礼なほどに)演技が巧いので、山ぴー大丈夫か? 木曜10時は、タイトルを失念いたしましたが、天才子役の誉れ高き志田未来ちゃん(携帯電話「au」のCMに出てるセーラー服の女の子)が登場するはずですけど、違ったかな。目が不思議に色っぽい子です。
この春から放送枠が変更されて火曜10時となったが、司会者は住吉美紀アナウンサーと脳科学者の茂木先生が続投。新しい放送枠での初オンエアは、スタジオジブリの宮崎駿監督。 うーん……。「プロフェッショナル」で「スタジオジブリ」。やけに既視感。 そう、この番組では宮崎監督のご子息である吾郎さんが初めて監督をつとめた『ゲド戦記』の公開前に、ジブリのプロデューサーが出演したのであった。 今回はジブリの「脳」とも言える宮崎駿監督が直々のご登場。しかもNHKは監督の大嫌いな「密着取材」を敢行。よくやるよ。ぶっとばされるなよ……。 吾郎さんが監督をつとめることに、宮崎監督は最後まで反対したという。さぞ息子さんの門出が心配なのだろうと私は思ったが、そうではなくて、「いままでアニメの監督をしたことがない者には、とても任せられん」というわけです。 『ゲド戦記』公開前の試写で、宮崎監督は始まって1時間で席を立ち、ロビーへ出てしまった。カメラは後を追う。険しい表情で煙草を吸う宮崎監督に、NHKのディレクターがおずおずと声をかけた。 「あの、ご感想、というか……」 そんな質問の仕方では宮崎監督でなくても苛立つ。息子さんの作品をご覧になっての感想を一言お願いいたします、ぐらい言えないのか、NHKよ。単語じゃなくて文章で質問しろ。そしてビビるな。密着取材なんてのは相手が苛立って当然だ。いや、相手を苛立たせてこそ本音を引き出せるってもんじゃないのか? ……とかなんとか言ってる私も、取材する立場だったらビビるだろうなぁ。 宮崎監督は苛立ちをこらえて感想をポツポツもらす。『ゲド戦記』の何がお気に召さないのか。それは、過去のジブリ作品を思わせる要素が随所に見られたことであったらしい。 シロウトの私なんかは、息子が父親の影響を受けるのは自然なことだと思うけど……つねに新しいものを追求しつづけてきた宮崎監督にとって、「新しくないもの」がジブリ作品として名を連ねるのは、いたたまれないのだろう。 日本国内はおろか海外でも高く評価されたジブリ作品の数々。しかし宮崎監督は過去の実績を振り返らない。これまでは絵柄の精密さを追求してきたが、新作『崖の上のポニョ』では一転して「素朴さ」を前面に出すという。ロンドンで19世紀のラファエル前派の絵画を見て衝撃を受け、「精密さを追求するには限界がある」と悟ったからだそうだ。 前述のビビりのディレクターは、なんと宮崎監督が『ポニョ』の構想を詰めるために一人でこもる瀬戸内の一軒家にまでついていく。監督は普段以上にピリピリしており、「もうこれぐらいで取材はいいだろ」と言ってカメラを止めさせる。 まあ今回の【プロフェッショナル 仕事の流儀】は、要するに『ポニョ』の宣伝と言ってしまってもいいわけで、NHKとジブリとの間にどんな密約があるか知らないが、現場のディレクターにとっては、こんなやりにくい仕事はないだろう。(それにしても少しビビり過ぎ) 孤独を好み、高い理想を追い求める芸術家肌の宮崎監督にとっても、密着取材なんて迷惑この上ない。しかし映画を宣伝しないわけにはいかない。そんな現実は監督だって百も承知だ。だからこそ大嫌いな密着取材も受けたのだろう。 この世の中は、自社の商品を少しでも多くメディアに露出させ、他社商品の露出を少しでも減らそうとするケチな商業主義で溢れている。このまえ民放の某番組を見ていたとき、たまたま画面に清涼飲料の某メーカーの自動販売機が映った。ところがその番組は別の清涼飲料メーカーがスポンサーだったため、自販機に書かれた社名にボカシが入ったのだ。ほんの一瞬、他社の社名がテレビに映ったくらいで売上に大きな変動があるものか? ……なんて、そんなことを私がブーブー言っても、これが民放にとっての現実であることには変わりないけど、こればっかりじゃ考え方が薄っぺらい。 かといって、自分の理想だけを追求して売上はどうでもいい……という考え方では生活が成り立たない。 自らを「理想を持った現実主義者」と称する、粘り強い二枚腰の宮崎監督は、「大人の論理で『子供のためによかれと思うもの』を作るのではなく、子供に『おもしろい!』と言われるものを作りたい」と理想を語った。 宮崎監督は「長編アニメは今度の作品が最後」とおっしゃるが、そのセリフは前にも聞いたことがあるような、ないような……。でも「次が最後」ぐらいの引き締まった気持ちがないと、名作を生み出すことはできないのかもしれない。
あの仮面ライダーが、これまでブンブン乗り回してきたバイクを捨てて電車に乗り換えた。環境問題もここまで来たか……。 仮面ライダー電王は「時の運行を守る」ため、 列車デンライナーに乗り込み、侵略者の陰謀を阻止するのである。 「史上最弱」との呼び声も高いシリーズ17作目の新ヒーロー、その活躍はいかに。 テレビ朝日「仮面ライダー電王」のサイト日刊スポーツの記事
(「ドラマ評」と書いてましたが、「評」では偉そうなので、「ドラマについて」という軽めのタイトルに改めました) 早くも年末。たくさんのことをやり遂げたような気分であり、なーんも片づいてないような気分でもある。 冬なのに雪の降らない12月。雪はスキー場だけに降って、人里に降らないのがベストだが、そうもいかないお空の機嫌。それに左右される人間の暮らしなんて、ちっぽけなものよね……。 ややアンニュイな気分でお届けする、今シーズンのドラマのお話です♪ 第1位 フジテレビ『Dr.コトー診療所』 木曜10時たぶん世間の皆様のお気に入りは圧倒的に『のだめ』だろうな……と思いつつ、私の1位はこちら。 最初は完全にナメきってて、これの前のシリーズなんか見てなかった。今シーズンも第1回、第2回ぐらいは見なかった。これがちゃんと見はじめたら面白くて。毎週、泣けたな。 みんな善意の人なのね。でもその善意がさ、ちょっとズレるわけよ。ちゃんと言葉にしなければ伝わらないものを、うまく言葉にできなかったり……。そういうところがとても切なかった。 第2位 フジテレビ『僕の歩く道』 火曜10時これと『のだめ』と、どちらを2位にするか迷ったが……主人公の兄を演じた佐々木蔵之介が良かったので、こちらに決めました。 自閉症の弟(草なぎ剛)を支えながら生きてきた兄。その胸のうちには後悔やら困惑やら、もちろん家族愛はあるけれど、ひとことでは言い尽くせない複雑なものを抱えているわけです。 私の身内にも障害者がいた。小学生のとき「あんたがお姉ちゃんなんだから、学校まで連れて行ってあげてね」と言われた。学校に向かって、私たちが手をつないで歩くのを悪ガキどもが見て冷やかす。気が重くなる。 始業のベルが間もなく鳴ろうとするころ、もう通学路に人の姿はなく、私たちだけがゆっくりゆっくり歩いていく。すると足の悪い子が何かの拍子に転んだ。どこかの犬が近づいてきて、子供の顔に鼻を近づけた。私は犬が怖くて助けてあげることができない。どうしよう! 幸いにも近所の人が助けてくれて、何事もなく済んだが、あの子に何もしてやれなかったという思いだけは今でも残っている。 ドラマのラストシーンは明るくて、ほのぼのして良かった。 第3位 フジテレビ『のだめカンタービレ』 月曜9時もう月9は恋愛ものにこだわる必要はない。キムタクが出なくても視聴率は取れる。原作のマンガのイメージを壊さずに映像化したフジテレビさん、頑張ってくれました。 上野樹里は可愛かった。「のだめ」そのものって感じ。玉木宏も良かったです。けっこう好みかも♪ 竹中直人がドイツ人を演じたのは微妙だな。 まだ原作のマンガは続いているけど、ドラマの続編はあるのだろうか? のだめと千秋先輩が留学しちゃったら、まわりの人間たちはオール外人さんになるわけで……。 パリロケを敢行するか。あるいは外人エキストラを山ほど連れてきて日本で撮影するか。竹中直人みたいにメイクで外人顔をつくるか。そこが問題だね。 さて来シーズンのドラマ。 TBS日曜9時の「日曜劇場」では、『華麗なる一族』が登場。原作は山崎豊子。主演は木村拓哉。 NHK大河ドラマは『風林火山』。原作は井上靖。ガクトが演じる上杉謙信を見たい。
(ミクシィ日記で地味に書いていたドラマ評をブログに掲載することにしました。よろしくどうぞ) ああ夏が終わってしまった。若干の残暑はあるものの、半袖のTシャツ1枚では朝夕に肌寒く、軽い上着をはおるようになった。 1年を通じて、この季節のドラマが一番好きだし、終わると寂しい。 たぶんその寂しさは夏の終わりの寂しさとリンクしている。 今季のドラマで私が気に入ったもの。 第1位 日本テレビ『マイボス・マイヒーロー』 土曜9時今季はこれが抜群によかった! 長瀬智也はいい! きみは主役を演じるために生まれてきた男だ! 最終回、よかったよ〜。少し泣かせに入った感じもありつつ、長瀬が絶妙にボケてくれる。もちろんそれは長瀬のアドリブではなくて、脚本家がそういうふうに書いた、ということだろうけど。 榊真喜男と梅村さんの淡い恋も、うまい具合にケリをつけてくれたね。健全な高校生の女の子が「極道の妻」にはなれないわけで、どうするのかと思っていたら「いつかまたデートしようね♪」と微笑ましく終わってくれた。 第2位 フジテレビ『結婚できない男』 火曜10時初めのうちはどうかと思ったけど、阿部寛が「怪演」を見せてくれて、かなり面白かった。 劇中の音楽がものすごく少なくて、シーンとしてて、独身男性の一人住まいの静けさがよく表現されているなぁ、と思った。なかなかキメ細かい演出と脚本。 フジテレビで放送されるドラマは、宣伝の派手な「月9」よりも、関西テレビ制作の火曜ドラマのほうが面白いと思う。 第3位 フジテレビ『ダンドリ』 火曜9時『ウォーターボーイズ』から続く夏の青春ドラマの流れをくむ作品。 女の子たちが本当に可愛かった。結末はもう完全に見えていたが、それでも泣きそうになったなぁ。 でもストーリーはけっこう粗い。まず基本的に、チアダンス初心者が短期間であんなに巧く踊れるようになったら奇跡だよ、と思うわけ。 まぁドラマだから奇跡もありってことで許すけど、本筋も脇筋もケリのつけかたが雑。女の子たちの可愛らしさと涙ですべてを包みこんだ印象。 それと、菅野美穂のよさが全く出ていなかった。菅野美穂にはドロドロ情念系の役柄を演じてほしいわけよ。ただそこにいるだけの置き物的な役柄だったら、わざわざ菅野美穂を呼ぶ必要なし。 いっぽう国分太一はこれからますます活躍しそうな予感。演技はあんまりうまくねーな……と思うけど、キャラクターがいいよね。 今季のドラマで気に入ったのは以上の3つ。 ほかの番組については以下の通り。 ・フジテレビの月9『サプリ』は、亀梨&伊東美咲という2大スターが登場したにも関わらず苦戦したらしい。ぜんぜん見なかったから、どこがどう良くなかったかは知らないが……。上にも書いたけど、とにかく「月9」は肩に力がはいりすぎてる印象。むしろ関テレ制作の火曜ドラマのほうが、ほどよく力が抜けていて面白い。 ・フジの木曜ドラマ『不信のとき』は、高温多湿な感じが私にはダメでした。ちょっとだけ見たけど。 ・テレ朝『下北サンデーズ』は、人気作家の石田衣良の作品を原作としたにも関わらず、早々と打ち切り。私も初回しか見なかったしなぁ。原作小説の人気&上戸彩の人気に頼りすぎたかな。でも私、これが石田衣良の原作って知らなかったよ。 ・いま、日テレの連続ドラマのワクって、土曜と水曜(だったかな?)の2つしかないのね。ドラマ作りが不得手なテレビ局という印象があるので、マトの絞り方としては潔い。 ・TBSのドラマって今季は何があった? 『渡鬼』と『水戸黄門』しか記憶にない。かつて「ドラマのTBS」と呼ばれた(ずいぶん昔だけど)プライドがあるせいか、日テレのような潔い絞り込みができず、さりとてドラマ王者のフジにも勝てず、中途半端なドラマ戦略。 ・ドラマではないけど、NHK『サラリーマンNEO』、フジ『トリビアの泉』、同じくフジ『雨ニモマケズ』が放送終了ということで、寂しい〜。 以下、来季のドラマについて。 来季の月9『のだめカンタービレ』は見ようかなと思ってる。もう月9はコメディ路線が中心でもいいんじゃないの? かつての『東京ラブストーリー』みたいなものは、もう時代が受けつけない感じがする。 フジの火曜ドラマのワクでは、松たか子と藤田まことが共演する『役者魂』が面白そう。 日テレは、今季フジに奪われた亀梨くんの奪還に成功し(?)、土曜ドラマで亀梨くん主演だそうです。
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